JAKUETS COMMUNICATION MAGAZINE
INUHARIKONEWS vol.32
遊びをとめない
遊びがとまらない
園庭づくり
社会福祉法人絆敬会 ここのっす園 様 滋賀県甲賀市

好奇心とチャレンジ精神を掻き立てる遊びが満載の園庭が完成
「ここのっす園」があるのは東海道五十三次の宿場町「水口宿」に程近い甲賀市郊外。かつての城山や街道の石垣を望み、歴史と自然の景観に恵まれた場所に新設(2022年4月)された認定こども園です。
広い敷地全体を活かし、どの年齢の園児も全身と五感をフルに使い、夢中になって遊ぶことのできる園庭が2025年12月に竣工。そこには園児の「やってみたい」という意欲や「やったらできた」という達成感と喜びを喚起する園庭づくりの工夫が盛りだくさん。四季を通じて日々の豊かな遊びの中で、園児たちの心と身体が健やかに育まれています。
園名の「ここのっす」には「こ」=こどもが輝く、「こ」=この園、「の」=のびのびと明るく、「つ」=つながり、「す」=みんながスマイルでという願いが込められています。
大人の視点で遊びを制限したくない 自ら遊びを想像し、挑戦できる園庭を
保育士がプロジェクトを立ち上げ、1年以上をかけて検討し、プロポーザル方式で施工業者の選定へ。プロジェクトが園庭に求めた思いや完成までの様子、完成後の園児たちの様子などについてお話をうかがいました。
interview


プロジェクトからの要望を全て満たした提案
田中理事長▼
事前に他園の見学をしたり、何度も検討を重ねて出した園庭整備工事の要求要件や配慮事項は、17項目に及ぶものになりました。プロポーザルには3社の参加があったのですが、ジャクエツさんの提案は要望の全てを満たすだけでなく、こちらが思う以上に考えられており、保護者を含めた選考委員10名の満場一致で決定しました。
菊田園長▼
冒険心を育み、園児の「やってみたい、やったらできた」という挑戦ができる園庭を提案いただき、実際にそれが実現された園庭が完成しました。また、夏の炎天下で滑り台に触っても熱いということがなく、オールシーズンで外遊びができるようになりました。新しい園庭になったことで、それまで休みがちだったお子さんも外遊びを楽しみに登園するようになり、私たちも嬉しいです。
榆▼
それは良かったです。遮熱対策については、鉄製遊具の塗装やローラー滑り台の素材に遮熱性の高い材料を使っているほか、未満児エリアの「KOMORI」などの3つの遊具においても、太陽光を反射しやすく表面温度の上昇を抑える白色を基調色としています。
多彩な遊びができる遊具で自由に遊びを考え出せる空間
中島保育士▼
滑り台が4つある大型複合遊具には、登り方の異なる複数のルートや多彩な遊びの仕掛けがあり、通路で繋がっているので、順番待ちの滞留があまり発生しなくなりました。
園児たちは人工芝の上を走り回ったり、様々な遊具や築山で自由に遊ぶ中で「できた」という喜びが、自然な形でそれぞれの自信に繋がっているようです。大人の指示で動いたり、厳しい制限下で遊ぶのではなく、園児が自由に遊びを考えて楽しめる園庭になったと思います。
菊田園長▼
指示や制限を少なくするということでは、砂場やグラウンドから園舎に入る際にも、水場(洗い場)と園舎をゴムチップ通路でつないでいるので、足洗い場で砂を落としたあと、汚れることなく室内にあがれるなど、多くの利点があります。
圓山▼
先生方との打ち合わせの中で「園児のやることに注意をしたくない」という自発的な行動を肯定する考え方にも心を動かされ、先生方との話合いもすごく勉強になることばかりでした。ゴムチップに園名と動物の足跡、そして、忍者の里である甲賀らしいイラストを入れるにあたっても、何度も熱心にデザインの検討をさせていただきました。
菊田園長▼
未満児エリアの木柵にも、オリジナルのデザインでロゴ入り看板を付けてもらい、安心安全に遊べるとともに、とてもかわいい門扉になりました。
遊びをとめない工事と遊びがとまらない園庭
田中理事長▼
工事中の外遊びにも配慮していただきましたね。
寺元▼
工事を行うエリアで工期を区切り、安全対策をしたうえで工事中以外の場所で遊べるようにしました。作業をする職人さんの理解と協力も得られて良かったです。
菊田園長▼
全エリアの完成を待つことなく、工事前や工事を終えた場所で遊ぶことができ、遊びをとめない工事をしていただきました。また、築山の施工時には、園児が土運びや重機に乗る体験もでき、園児たちは大喜びでした。また、重機を担当する方が運転席に乗るための階段を用意してくださり、大変感謝しています。
中島保育士▼
園児たちは興味津々に工事の様子を見ていました。工事の方が通ると「おじさんありがとう」と声をかける子どもたちに、手を振って応えてくださっていました。
菊田園長▼
完成後は、夢中で遊びがとまらない園庭になりました。築山は、その大きさと高さが「登りたい」という気持ちをそそりますね。園児たちは駆けあがったり、寝転がったり、転げたり、滑り降りたりして、思い思いに遊んでいます。足に感じる人工芝の感触も良くて、保育士も率先して登って楽しんでいます。
圓山▼
人工芝の部分はサッカーなどの競技場と同じ仕様で、耐久性とクッション性に優れており、スライディングしてもやけどをしにくい安全な仕様となっています。その下に敷いたゴムチップと合わせて足腰の負担を軽減し、転倒時の衝撃も吸収します。人工芝のグリーンと大きな築山、そして、大型複合遊具が園のシンボルとなり、楽しい場所というイメージを園児やまちのみなさんに感じてもらえればと思います。
田中理事長▼
園庭を園だけの場所ではなく、地域に開かれた居場所にしたいと考えています。この楽しい場所を地域との絆を深めるために、園庭開放を行うなど、今後もさらに活用したいと考えています。
榆▼
園児さんをはじめ、多くの皆さんに活用してもらい、喜んでいただく園庭整備に関わらせていただいたことを本当に嬉しく思います。ありがとうございました。
寺元▼
完成した園庭で子どもたちが元気に遊ぶのを見てとても感動しました。園児の笑顔を先生方と共有でき、心に残る経験となりました。
榆▼
今後のメンテナンス等もしっかりと対応いたします。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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ぼうけんエリア(3歳以上児)
大型の鉄製総合遊具
高低差のある4つの塔をグリップ通路や極太ロープわたりなどで繋ぎ、回遊ができるダイナミックな総合遊具。パネルのぼりをはじめ19の遊びが組み込まれ、年齢や身体に応じた様々な全身運動ができます。








3つのこぶをもつ巨大な築山

横幅22メートル、最大高1.8メートルの巨大な築山に、高低差のある3つのこぶを設置。てっぺんを目指したり、滑ったり、転げたりして、子どもたち自身で遊びを展開できる形状になるように斜面のバランスなども工夫を施しています。
すくすくエリア(未満児)
3つのレジリエンス遊具
医療的ケアの必要な子と健常児が一緒に遊んだり、強い刺激が不得手な子どもでも楽しめるRESILIENCE PLAYGROUND(ジャクエツオリジナル開発遊具・2024年度グッドデザイン大賞)の「YURAGI」「UKABI」「KOMORI」を設置。




未満児向きの築山
低年齢の子どももチャレンジできる高さに設計。ぼうけんエリア同様に、毛足の長い人工芝を敷設しました。安全性とクッション性を確保し、安心感を高めています。

くつろぎエリア(テラス)
木製遊具
温もりのある自然木を使用した「ヒトトキシリーズ」の「にょきにょきジム」「がたがた林」「もこもこトンネル」を自然の中で遊んでいる感覚で楽しめるように、築山に面して配置。




ラクガキログハウス収納庫
川砂と山砂を入れた2つの砂場の横に、ままごとができるカウンターと砂遊び道具の収納棚があるログハウス風の収納庫を設置。




information

社会福祉法人絆敬会
幼保連携型認定子ども園 ここのっす園
所在地:滋賀県甲賀市水口町秋葉45-1
定員:246人(6か月〜5歳)
開設:2022年4月1日
園庭着工:2025年6月30日
竣工:2025年12月10日
施工面積:メイン園庭 約1,321㎡/テラス 約337㎡/乳幼児エリア 約350㎡/合計 約2,008㎡
2026年4月発行
発行:株式会社ジャクエツ
J2046-0800-08400



