JAKUETS COMMUNICATION MAGAZINE
INUHARIKONEWS vol.26

未来は、あそびの中に。
笑顔が生まれる場所
「おいしい」と「学び」が詰まった給食

御笠学園 給食センター

School Lunch Center

「本物の味」の給食で子どもたちと共に楽しむコミュニケーションの場

「園児たちにできたての給食を食べて欲しい」との思いで2024年4月に新設された「みかさキッチン」。1階の給食室で約700食を調理し4ヶ園に配送しています。

2階のランチルームでは様々な食育プログラムや料理教室を開催し、食を学びながらコミュニケーションの場にもなっています。アイランドキッチンを囲み、懐石料理を極めてきたプロの料理長が、子どもたちに食の楽しさや文化を伝えています。

School Lunch Center
School Lunch Center

学校法人 御笠学園

福岡県内で4つの幼稚園を運営しています。「子どもをみまもる、みとめる、みちびく」幼稚園教育を通して、今もっとも求められている「生きる力」の基礎となる心と体の教育に重点を置き、心・知・体の調和のとれた子どもの成長と発達を目指しています。

School Lunch Center
School Lunch Center
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園の給食づくりと食育に力を注ぐ

自園給食を通じて、子どもたちは食の楽しさや文化に触れ、食べることの喜びや学びを共有しています。施設の特徴や今後の展望などを聞きました。

The Head Chef and the Director
京料理花萬 料理長 松浦 宏彰様
学校法人 御笠学園 園長 松田 潤哉先生

念願の自園給食

これまでは、お弁当を用意してもらっていたんです。でも、子どもたちには温かいものを食べさせてあげたいという思いがずっとあって。実は、前々からそういう話はしていて、前理事長の時代から、もう10年以上前には『給食を取り入れたい』という気持ちはありました。

給食をやっている幼稚園の見学にも行っていたんですけど、やっぱり事業費がかかるので諦めていたんです。そんな中、ある幼稚園を見学した時に、空き教室をリニューアルして給食を取り入れたという話を聞いて、それをきっかけに本格的に取り組んでみようと決心しました。

kitchen
Car

苦労した場所選び

場所選びには本当に苦労しました。給食センターは工場扱いになるので、どこにでも建てられるわけではなくて、この地域だと候補地は2カ所くらいしかなかったんです。工場を建ててもいいとされている地域が指定されているので、その制約が大きかったですね。

この場所は幼稚園からも近くて、そこが決め手になりました。本当は各園に給食室があるのが理想だと思うんです。でも、料理人さんも必要になりますし、コストも4倍くらいかかってしまうので、それは難しいなと。それで、セントラル方式で1カ所にまとめて、そこから配送する形にすることにしました。

最新の設備

大量調理に対応するために最新の設備を取り入れています。温度や湿度を自由に調整できる『スチームコンベクションオーブン』や、作った料理を短時間で冷ます『ブラストチラー』という機械も導入しています。

そのおかげで、様々な料理が可能になったり、ウイルスや菌が発生しにくい状態を保つことができます。この最新の設備を使うことで、園児たちが安全で安心して食べられる美味しい料理を提供することができるようになっています。

特注のアイランドキッチン

Island Kitchen
Island Kitchen
▲アイランドキッチンの様子を モニタで見ることができます

アイランドキッチンにした理由は、子どもたちと一緒に料理を作ったりすることを考えたからなんです。そのため、普通の大人用のキッチンより少し低めに設計しました。子どもたちが自分で作業しやすい高さに特注で作ってもらったんです。

また、大きさにもこだわっていて、子どもたち全員が一緒に囲めるくらいのサイズにしました。料理人さんにとっては少し低いかもしれませんが、子どもたちの目線にぴったり合わせた位置なので、すごく考えられた設計だと思います。

さらに、調理している様子を子どもたちに見せることで、食育にもつながるように工夫しました。ただ料理を提供するだけじゃなくて、作る過程から学びや興味を持ってもらえるようにという思いが込められています。

よく食べるように

Food Education

実際に、ここに来ると子どもたちはいつも以上によく食べるんですよ。給食が始まってから、嫌いだった野菜や苦手なものも食べるようになって、保護者の方々からも感謝の声をたくさんいただいています。

特に、偏食や食事をあまり食べないことに悩んでいた保護者の方々が『給食ではちゃんと食べている』と驚かれることが多いです。ある保護者の方に、『お味噌汁の作り方を教えてほしい』と言われたときはとても嬉しかったですね。

メールや連絡帳で感謝の気持ちを伝えてもらえることも多くて、給食が親子の会話のきっかけになったり、食事について一緒に考える時間を作るきっかけにもなっているんだなと実感しています。

食育を通してさまざまなことに興味を持ってほしい

食育については、季節ごとにテーマを決めて、年間で何パターンかのプログラムを用意しています。月に1回程度の頻度で開催していて、そのたびに子どもたちはこの施設に来ることができます。この場所に来ること自体が子どもたちにとって特別な体験になっていて、楽しみにしてくれているんです。

梅干しづくり・お月見団子づくり・ブリの解体実演や、郷土料理や世界の料理にも取り組んでおり、日本各地や海外の食文化に触れることで、食だけでなく旅行への興味や夢を広げるきっかけになればと考えています。

おやつも手作りで、ヨモギや柚子など季節の食材を使い、季節感を感じられる工夫をしています。家庭では避けがちな酸味や苦みも、給食を通じて挑戦する良い機会になっています。食育を通じて、子どもたちが新しい味や文化に触れ、食べる楽しさや豊かさを感じてもらえたら嬉しいです。

今後は保護者も参加できるイベントを企画したい

event
event

保護者の方も参加できる食育イベントを企画したいと考えています。たとえば、料理長が教える料理教室や親子で楽しめるクッキングイベントなんて素敵ですよね。通常の料理教室は大人向けが多いですが、子どもと一緒に学べる場を作りたいんです。

親子で一緒に幼稚園の人気メニューを作ってみたり、共同作業で料理を楽しむことで、家庭でも活かせる新しい発見が生まれるはずです。保護者も巻き込んで、みんなで楽しめる食育を盛り上げていきたいですね。この施設がコミュニケーションの場になっていくと嬉しいです。

School Lunch Center
School Lunch Center
School Lunch Center
School Lunch Center

2025年1月発行
発行:株式会社ジャクエツ
J2123-0010-11143