JAKUETS COMMUNICATION MAGAZINE
INUHARIKONEWS vol.24

未来は、あそびの中に。
環境の特徴を、遊具の個性に。

学校法人 吉田学園 吉田幼稚園 様 京都府京都市

Play Space

園舎と園庭の高低差が
チャレンジ精神をかき立てる遊び空間にリニューアル

平安時代に名を馳せた貴族、藤原氏ゆかりの吉田神社境内にある吉田幼稚園。園舎が吉田山の山腹にあり、園庭はその下の平坦地にあるため階段を利用して移動していました。

そして令和5年、その高低差を活かすことで、園児の平衡感覚や筋力を育むことができる画期的な園庭にリニューアル。

巨大な「ワイドウェーブ滑り台」やネットをつかんで登り降りする「エスカルゴネット」の設置により、園舎と園庭を隔てていた崖は園児たちの冒険心を誘う大人気の遊び空間へと生まれ変わりました。

Kindergarten building
当社設計による園舎(平成20年竣工)。
エントランスホールで園児が遊んでいるのは、木の温もりが伝わるガキ大将シリーズの遊具。

最大で約7メートルの高低差を
逆転の発想で魅力的な遊び場空間に

園舎と園庭を隔てていた高低差を最大限に活かす工夫から、全身の運動機能を育むオリジナリティあふれる園庭に大変身!

Before construction
施工前
After construction
施工後

interview

Principal and Vice Principal
学校法人 吉田学園 吉田幼稚園様
園長 金砂 純子様
副園長 金砂 文彦様
Jakuets
株式会社 ジャクエツ
リノベーション&メンテナンス専門営業 橋本 誠
スペースデザイン開発課 瀬戸 涼太郎
京都店 店長代理 奥村 拓也

高低差や神社境内の立地による制約など、様々な課題のなかで

園長▼
当園は吉田神社境内の山腹に位置するため、園舎下の平坦地にある園庭との高低差が大きく、階段を利用して移動していました。そしてもう一つ、神社の境内にあるため、造作物を設置するには美観にも配慮しなければなりません。

そうした課題を抱えながら、園舎と園庭を行き来しやすく高低差が利用できる遊び場は、長年の夢でした。平成20年に園舎が竣工し、長年想い描いてきた夢がようやく形になりました。そのきっかけとなったのが、ジャクエツさんの工場を見学した際に見た大型の滑り台。その時「これだ!」と閃いたのが今回の園庭整備の始まりでした。

奥村▼
吉田幼稚園様には園舎設計をはじめ、長いお付き合いをいただき大変感謝しております。そうしたなか、弊社工場にお越しいただいた際に大型の滑り台(ワイドウェーブ滑り台)をとても気に入っていただき、計画立案へと進んでいきました。

弊社の実績と経験を活かして、園舎下の急斜面を遊び場空間へと変えれば、吉田幼稚園様にしかできないオリジナリティあふれる園庭が完成すると思いました。もちろん決して簡単な施工工事ではありませんでしたが、高低差をメリットとする逆転の発想に挑みました。

高低差を活かして園舎と園庭を繋ぐ楽しい動線に

副園長▼
これまで園庭に降りる際はデッキ階段を使っていましたが、動線そのものがもっと楽しめるものになればと思っていました。そこで、園長が一目惚れした大型滑り台の他に、当園が併設する小規模保育の1〜2歳児と幼稚園の3〜5歳児がトータルで遊べる選択肢を増やしたいという思いもジャクエツさんに伝えました。

瀬戸▼
高低差を最大限に活かすため、ご要望のあったワイドウェーブ滑り台と合わせて、空中を一回転する感覚が楽しめるエスカルゴネットが相応しいと考えました。そしてさらに、斜面には人工芝を敷くことにより、巨大な2つの遊具が置かれた園庭は多彩な遊びの選択肢をもち、チャレンジ精神をかき立てる遊び場空間になったと思います。

園長▼
その通りで、完成したワイドウェーブ滑り台やエスカルゴネット、そして斜面に張り詰めた芝生で、園児たちが思い思いに体を動かす遊びを楽しんでいます。何度も登ったり降りたり滑ったり、周回運動のように上と下を何度も遊び続けるほど大人気なんですよ。

安全性と筋力や平衡感覚を高める機能の両立

副園長▼
安全性についても、よく配慮されていると思います。例えばエスカルゴネットなどに使用しているネットは、熟練の職人が手作りで編んでいるのを知って感動しました。

橋本▼
安全性は最重視すべきことで、遊具はもちろんのこと、芝生面の傾斜角度の調整まで全て細心の注意を払い施工しました。

園長▼
確かにロープが握りやすく滑りにくく、エスカルゴネットで園児たちは驚くほど上手に両手両足を使い、最上部でくるりと体を回して登り降りしています。全身の筋力や平衡感覚、工夫する力などが養われる遊具ができました。

奥村▼
ワイドウェーブ滑り台とエスカルゴネットは見た目にもインパクトがあり、園のシンボル的な役割も果たすのではないでしょうか。

吉田幼稚園の園児様が、この遊び場空間で心身ともに豊かな経験を積み重ね、さまざまな学びを得て健やかに成長してくれることを心から願っています。

Play Space
slider
ワイドウェーブ滑り台
横幅が約1m90cm、長さ5m75cmの大型滑り台を園舎から平坦地までの斜面に合わせて設置。
幅の広い滑り面には、途中で傾斜の緩いウェーブをつけ、いったんスピードが落ちるようにしています。
Escargol Net
エスカルゴネット
ワイドウェーブ滑り台の横に大型のエスカルゴネットを設置。斜面状に滑りにくいネットにするなど、シンプルでのびのび素材にこだわりながら形に合わせて手編みしています。
Grass Stairs
芝生階段
傾斜に段をつけて人工芝を敷いています。階段の段の上げ幅を変えるなど、バランスを考え、小さなこどもでもリズムよく登り降りできるようにしています。
Wooden stairs
木階段とロープ
芝生面に3つの階段を設け、太階段の横には腕と足を使って登っていくロープを設置。
Safety Space
セーフティースペース
人工芝と土の境界にはゴムチップを敷設。人工芝エリアは園舎から直接上り下りでき、園庭エリアは外遊びという境界の目印にもなっています。
Glass Deck
園舎の玄関ホール奥には、遊べるスペースとして人工芝を敷き詰めたデッキを設置。天気の良い日はここで外遊びをして楽しんでいます。

information

Yoshida

学校法人 吉田学園
吉田幼稚園

所在地:京都府京都市左京区吉田上大路町36
定員:140名
開設:昭和28年4月1日
   (前身の藤影幼稚園 昭和24年)
施工面積:110㎡


2024年10月発行
発行:株式会社ジャクエツ
J2104-0800-23780