JAKUETS COMMUNICATION MAGAZINE
INUHARIKONEWS vol.24
未来は、あそびの中に。
環境の特徴を、遊具の個性に。
学校法人 後藤学園 中央幼稚園 様 大阪府堺市

空想の翼を広げて遊ぶ
天空のプレイランドに全面リニューアル
学校法人後藤学園中央幼稚園のある堺市は、大阪府第2の政令指定都市。中央幼稚園は人口約82万人を擁する堺市の幼児教育の中核を担っています。
園では教育方針「一人ひとりの命輝く保育」のもと、園児が元気に体を動かして遊べるようにと、平成4年に屋上園庭を設置。以来30数年を経て、令和5年に全面リニューアルの運びとなりました。
一新された屋上園庭は、伸び伸びと想像の翼を広げながら運動スキルを育む、いわば天空の遊び場空間。大空のもと園児が様々な遊具に目を輝かせて遊んでいます。
夢と冒険を乗せて大空に羽ばたく
にじいろスカイガーデン
園児たちが大好きな天空の園庭「中央プレイランド」。そこは、小鳥が空を自由に飛び回るように自由に想像力を膨らませて楽しめる遊び場空間です。


interview


スペースデザイン 開発課 藤本 萌恵子
堺店 店長代理 伊達 翔悟
築30年を経た屋上の園庭をガラリと一新したい
副理事長▼
当園の屋上園庭「中央プレイランド」ができたのは平成4年。以来30年が経過し、老朽化と合わせて、徐々に遊具が増えて間隔が込み入った状態になっていました。そこで全面改修の運びとなり、これまでの園庭とはガラリと変えて、野原を走り回るようなイメージを考え、その計画案を依頼しました。
最終的には全く原案とは異なり、スッキリとしたなかに魅力的な大型遊具が点在し、園児の心を惹きつける屋上園庭になったと満足しています。
伊達▼
最初のご提案では、既存の新幹線と線路以外を撤去し、築山を設けて人工芝を広く敷き詰める計画案でした。その後、コンセプトも大きく変わり、完成した園庭は野原のイメージも残しつつ、園児の体力と運動機能の向上を図る大型遊具を取り入れたものになっています。
副理事長▼
当初の野原のイメージそのものの案も良かったのですが、先生方から「野原だけでは寂しい」「もう少し遊具が欲しい」という意見が多く出ました。そして、冒険の大空へ繰り出そうというイメージ案も出て、それに合わせた大型遊具の提案もあり、次第に計画がより良いものになっていきましたね。
空と大地に分けた2つの床で年齢に合わせてゾーニング
伊達▼
まず床面からお話ししますと、人工芝をという当初のご要望を活かしながら、衝撃吸収性のあるゴムチップフロアの敷設もお勧めしました。
副理事長▼
そうですね、それが園児の年齢に配慮したゾーニングの考え方に繋がりましたね。大地に見立てた緑の人工芝エリアは、主に未就園児や年少児を対象とし、大空に見立てた青いゴムチップエリアは、主に年中児から年長児を対象として、屋上全体を大きく2分するゾーニングです。そして、対象年齢に合う遊具をそれぞれに導入しました。
これまでは遊具の間を走り回る年齢や体格の大きな園児が年少児とぶつからないかと、先生方は気が気ではなく、とても心配されていました。今回のゾーニングでそれが防げるようになり、先生方の負担が少しでも軽減できたのも良かったですね。
藤本▼
この度のリニューアルでは、冒険心をかき立てながら安全性を確保するという両立が非常に苦心した点でもありました。年齢で分けたゾーニング以外にも、例えば滑り台の着地部分や、うんてい下のゴムチップを厚くした他、大型遊具の柵の間隔なども安全性に配慮して設計しています。
大空に向けて飛び立つ真っ赤な飛行機をシンボルに
副理事長▼大型遊具については、まず一番に頭に浮かんだのがジブリ映画の「紅の豚」の赤い飛行機のイメージでした。園児たちの夢を乗せて大空に飛び立つ真っ赤な飛行機、それは屋上園庭のシンボルにもなりますから。
伊達▼真っ赤な飛行機のイメージは本当に素敵で、私たちもワクワクしました。園舎が中世ヨーロッパのお城をモチーフにしているので、「紅の豚」に登場する国のイメージもあり、園のシンボルとしてもピッタリとマッチしています。そこで地上から見える位置に飛行機を配置し、気球アスレチックや、虹のかかるハウスなど、虹をモチーフにして空を表現しようということになりました。
藤本▼屋上全体のスペースデザインのコンセプトとして「にじいろスカイガーデン」が決まり、気球アスレチックやサークルベンチの色、新幹線の格納庫の色、ゴムチップの床に虹を描くなど、随所に「にじいろ」を取り入れました。多色であっても虹というテーマのカラーリングによって、統一感があり楽しい演出効果が出せたと思います。
副理事長▼飛行機の尾翼と天井、両翼にもアクリル板で虹が表現されていますね。飛行機の中で天井を見上げると、とても綺麗で園児の感性も育まれます。
完成お披露目の会であがった驚きと喜びの歓声
副理事長▼
屋上での工事のため、下からは全く見えず先生も園児も保護者のみなさんも、どんなふうになるのだろうと楽しみにされていました。12月末に完成し、お披露目会をしたところ、大きく様変わりした園庭に、みなさん驚いて「うわ〜」という歓声をあげていらっしゃいました。それからというもの、園児は屋上で遊ぶ時間をとても楽しみにしています。素晴らしい「中央プレイランド」に生まれ変わることができ、ジャクエツさんにお願いして本当に良かったと思っています。
飛行機型の大型遊具




大空に羽ばたく
にじいろスカイガーデン


屋上園庭は、大きく二つのエリアに分けてゾーニングしています。幅広い年齢の園児たちが安全に楽しめる遊び場空間となっています。


操縦席の付近は、柵で開口部をたくさんつくり、空や景色がよく見えるようにしています。

屋上を一周する新幹線の乗り物は、子どもたちが大好きなドクターイエローに塗装し直して使用しています。


ゴムチップの色を変えて虹を表現した床。飛行機型遊具と気球アスレチックをつなぐ動線は、虹の上を歩くような感覚が楽しめます。

カラフルな円形のベンチを2つのエリアに設置。ベンチとして座るだけでなく、色で選ぶ椅子取りゲームにしたりと、いろいろなアイデアで遊びのバラエティが広がります。
気球アスレチック




虹のかかるハウスと築山

傾斜角度は緩く、年少児が楽しめるようにしています。

虹のかかるハウスの壁面にはジャラジャラパネルやスライドパネルの遊具をはめ込んでいます。

ハウスにつながる橋の柵を虹に見立てて、柵の色を塗り分けています。橋は下が透けて見えるようにネットを使用。年少児でも勇気を出して渡れば、胸が高鳴る体験ができるようになっています。

information

学校法人 後藤学園
中央幼稚園
所 在 地: 大阪府堺市北区新金岡町3丁4番
定員: 約320名
開設: 昭和6年4月1日
施工面積: 400㎡
2024年10月発行
発行:株式会社ジャクエツ
J2104-0800-23780



