JAKUETS COMMUNICATION MAGAZINE
INUHARIKONEWS vol.18

未来は、あそびの中に。

ミナ ペルホネン 皆川 明
100年先に遺すデザイン

50周年で制服を導入。想いが未来へ咲き誇る

東京都足立区 江北白百合幼稚園

playground
東京 23 区内とは思えない広い園庭。
Animals
園にはヤギやポニーなどの動物が飼育され、触れ合うことができる。
sweet potato
子どもたちから皆川さんへ絵と収穫された
サツマイモのプレゼント。

ミナ ペルホネン制服全国初導入となった園を訪ねて

ミナペルホネンの制服が最初に導入されたのは、東京都足立区の江北白百合幼稚園です。そこで皆川さんが同園を訪ね、先生たちに向けて講演を行い、制服に込めた想いを伝えました。「制服をつくるにあたって、園を卒業した後も記憶に残るようなものにしたい、ということをまず考えました。

そこで二重織になった生地を作り、丸の所をカットすると中から花や蝶が出てくるようにしました。子どもたちの記念日や、何か嬉しかったことがあった時に、保護者の方と一緒にこの円を切ると、中から花や蝶が出てくる、そうやって記憶を残してほしいと考えたのです。入園した時に無地に見える制服が、卒園する時には花や蝶に満たされている、というわけですね。

僕らはデザインをする時に、最初は頭の中でアイデアを思い浮かべます。次に技術者を集めて、時間をかけてつくっていきます。すると物質のなかったアイデアが、洋服という物質になっているんです。そして、その物質は次に何になるんだろうかというと、最後は、また物質の無い「記憶」に戻っていく、つまり人の心の中に帰っていくんです。

子どもたちが大きくなったときに、この制服を見るといろいろなことを思い出せるような「記憶の箱」になればいいなと思っています。できれば、何か家族でノートを1冊作って、ここを切って花や蝶が出てきた時はこんなことがあった等と記しておくといいと思います。

今はジェンダーレスやダイバーシティということが言われています。子どもたちが大人になった時にはきっと、それが当然のことになる世界になっていてほしいですね。そんな願いも込めて、男性と女性それぞれの前合わせではなくて、この制服ではS字のようになっています。

また、この制服の生地はすべて群馬県の桐生でつくっています。それは私たちが消費するだけの国にならないように、物づくりの現場を残していきたいからです。そんな想いも、この制服には込められているんです」。

Principal
園長 清水 謙治 先生

「思い出が咲き誇る制服」というコンセプトにすごく共感を覚えたことが導入の一番の理由です。

江北白百合幼稚園も子どもの驚きや発見、不思議だと思うことを大事にしてきました。今回の制服の、切り抜くと花や蝶が出てくるドキドキ、ワクワクするのが、まさに私たちが長年大事にしてきたことと合致しました。当園は、来年50周年を迎えるにあたって、記念事業をやりたいと考えていたこともあり、採用に踏み切りました。

あの制服はただの洋服ではなくて、そこに子どもも保護者も想いを込めていく制服だと思います。そんな制服を着ることによって、自分が成長することを保護者がこんなにも喜んでくれるんだ、ということを子どもに感じてもらいたいです。

また、大きくなってから、制服を見て、自分はこんなに愛されていたんだ、ということを子どもが感じられればと思います。

あの制服で幼稚園生活を過ごすことによって、大きくなった時に、「自分は存在していいんだ」という自己肯定感につながってくれれば、すばらしいと思います。

私もふたりの娘を育てています。幼稚園の3年間は本当にあっという間だったと今思います。だけど、その3年間の成長はものすごく大きいし、その時の子どもの成長を目の当たりにした親としての喜びは、いまだに忘れられません。親にとってもかけがえのない日々の記憶をずっと形で、手元に残すことができる、そんな制服になるのではないかなと思いました。

ジャクエツとはCIをリニューアルした縁から、パンフレットや、ホームページなどこの10年でさまざまことに取り組んできました。この制服を採用して、一区切りではなくて、今後江北白百合幼稚園が発展、進化していくにあたって、ぜひまた一緒にお仕事ができれば嬉しいなと思っています。

persons concerned
清水園長、皆川さん、東京店店長。
Minagawa
園の先生たちに講演をする皆川さん。
Question
先生たちから多くの質問が出ました。

2023年3月発行
発行:株式会社ジャクエツ
A2033-0700-23683