JAKUETS COMMUNICATION MAGAZINE
INUHARIKO NEWS vol.14
未来へつなぐ
想いとあそび
ジャクエツが目指す
“ものづくり”の世界
名倉みふね幼稚園様 兵庫県

新園舎と”つながる” 遊具づくり
未来への想いとストーリーをのせた10.863mの灯台船舶

新たなシンボルに期待するもの、そして子どもたちに託す想い
神戸市長田区にある「名倉みふね幼稚園様」は昭和23年(1948)に創立して以来、地域の方々に親しまれてきた歴史ある幼稚園です。令和2年(2020)2月、新園舎が完成。船舶をイメージしたその園舎に合わせたシンボリックな遊具を園児たちのために設置したいという想いをご相談くださいました。
ご要望に対する遊具のご提案から、その後のプランのブラッシュアップ、そして施工完成に至るまでのプロセスについて、営業担当者および設計担当者を交えながら理事長先生に振り返っていただきました。

ジャクエツ 神戸店 山田 正太
名倉みふね幼稚園様 理事長 西尾 匡人 先生
スペースデザイン開発課 田嶋 宏行
自由な発想で新園舎にふさわしいシンボリックな遊具を


ー今回、新たな遊具を導入された経緯を教えていただけますか
理事長先生
2020年に園舎が新しくなり、そこにふさわしいシンボリックな遊具を設置したいという想いがありました。
近年では安全性への配慮などで子どもの遊び場から遊具が撤去されるケースが多くなっています。子どもたちにとって体を動かして遊ぶことは幼少期の成長過程においてとても大切なことです。その機会が失われつつあることに懸念を抱いていました。そういったことから園児たちが思い切り楽しめる遊具を設置しようということになりました。
遊具といえばジャクエツというブランドイメージがありましたし、何より数多くの実績から見るその安心感は大きかったです。知人の園長先生からジャクエツに依頼して良かったという声を聞いていたんです。
ージャクエツに遊具を依頼された理由はどこにあったのでしょうか?
理事長先生
知人の園長先生からジャクエツに依頼して良かったという声を聞いていたんです。それ以前に「遊具といえばジャクエツ」というブランドイメージがありましたし、何より数多くの実績から見るその安心感は大きかったです。
自由な発想から生まれた設計案




ー設計する際にイメージしたことや、こだわったところを教えて下さい

田嶋
新園舎は船をモチーフにデザインされており、ロゴにも船が使われています。そこで私たちが考えたのは、新園舎や園のロゴとの統一性をはかるということ。そのコンセプトにつながりを持つ『船舶』、『灯台』、そして『 灯台+島 』をイメージした3案をご提案させていただきました。
ー『船をめぐるストーリー性のある遊具』 コンセプトをご覧になった感想はいかがでしたか?
理事長先生
「さすがジャクエツだな」というのが正直な感想でした 。ただ 、ここまで素晴らしい提案をしてく
れるなら「もっと言ったら、もっと応えてくれるのでは?」とも思いました。そこで、ひとつの案を選ぶのではなく、それぞれのいいところを融合させることはできないか、と提案させていただきました。
田嶋
理事長先生の、そのご意見がフィードバックされてきた時に思ったのは「その発想があったか!」という驚きでした。この発想から三つを融合させて設計してみると、今までにない遊具のイメージが浮かび上がりました。今回の遊具づくりに関わらせていただき、私たち設計担当者としても、もっと自由な発想で柔軟に遊具のあり方を追求していけるということに気づかされました。
山田
その柔軟な発想のおかげで、遊具の持つ可能性に広がりが出ました。例えば、「船のデッキ」を模したスペースができたことで園児たちのコミュニケーションの場が生まれました。また、高さに関してもジャクエツがこれまでに手がけた遊具の中で最高の高さ(10.863m)を持つものとなり、見晴らしの良い展望台を作ることができました。

担当として理事長先生の想いと遊具へのご 要望をうかがった上で、設計メンバーと チームを組み、プロジェクトを開始しまし た。施工期間は3週間。安全対策には万全を 期して、園児たちの通園時期には私自身も 工事に立ち会わせていただきました。私た ちジャクエツと幼稚園とが一体となり「も のづくり」に取り組む。そして素晴らしい 遊具が完成したということが僕にとっても 素晴らしい経験となりました。お子さんた ちには、この遊具を通して遊ぶ楽しさを実 感してほしいと思っています。
『子どもたちのために楽しい遊具を』
という理事長先生の情熱が伝わってくる案件でした。私たち設計担当者もその想いに応えよう と熱意を込めて取り組ませていただきました。より子どもたちの想像力を膨らませられるよう 遊具の随所に海の生物をモチーフにしたイラストを施しました。その他にも、遊具に使うロゴ 案を 100 案くらい描いたり。大変さよりも楽しさの方が大きかったです。
海を冒険しているような世界観
「ストーリー性」と「安全性」を重視

クジラやジンベエザメが悠然と泳いでいます。

『つながり』を未来へ

今回の遊具をつくるにあたり、理事長先生からの新たなご意見、たくさんの想いをいただき、それを良い形で反映できたことはジャクエツとしても良かったと思っております。目を引く遊具。それ以上に、込められた想いやねらい、プロセスが子どもたちに繋げたい未来なんだと考えさせられました。このチームだからできたプロジェクト=つながりが生んだ結果と言えると思います。

全学年の園児たちが 成長の過程に応じて 多彩な遊びができるように設計

丸太通路|小島(低年齢児エリア)と 灯台船舶(中・高年齢児エリア) をつなぐ橋。
丸太スロープ グリップスロープ トンネル


低年齢児たちが安心して遊べるように細 部にまでこだわった築山。


水面のゆらぎのようにゆったりとカーブした雲梯。 落とす影が海の世界を広げている。





安全性の追及
自社の安全基準に基づき、落下や挟み込み防止 のための柵、ネット、マットなどを設置。 先生が見守りやすい視認性の高いデザインによ り安心して遊べるよう設計されています。
遊びを通じて成長していくことを願う
ー完成後の感想、また保護者の方からの評判はどうだったでしょうか
理事長先生
想像をはるかに超える仕上がりでした。私たちの意見に真摯に耳を傾けてくれたことが満足のいく結果につながったと思います。施工中も園児たちは、次第にでき上がっていく遊具を見て、気持ちが盛り上がっていました。目をキラキラさせて「今日はすべり台がついた」「明日はどこまでできるだろう」とワクワク感を募らせていることが伝わってきました。
もう一つ印象的だったのは「危なくないんですか?」ということを誰一人として言わなかったことです。高さがm以上なので心配する方もいるかも知れないと思いましたが、それがなかった。一目見て「この構造なら安心」ということが理解できたからだと思います。その点でも「さすがジャクエツ」というところでしょうね。
また、こういう本格的な遊具は身近な公園にもないので、喜んでくれる保護者の方が多かったです。子どもを一番に考えた上で遊具はとても大切な存在。「体を動かして遊ぶ」機会が提供できたという意味においても、今回の遊具をジャクエツにお願いして良かったと思っています。
楽しさ、象徴性、安全性、ストーリー性。4つのコンセプトを託された10.863mの巨大灯台船舶は、これからの子どもたちの可能性を切り拓き、未来への指標となり導いてくれることと思います。

子どもは「天才」であると同時に、その可能性は「無限大」である。
を教育理念としながら子どもたちの成長を支えている名倉みふね幼稚園。子どもたちにとっての仕事である「遊び」を大切に考え、楽しみながら成長できるカリキュラム・課外活動を実施しています。
2022年9月発行
発行:株式会社ジャクエツ
A2092-0700-18866



