JAKUETS COMMUNICATION MAGAZINE
INUHARIKONEWS vol.16
未来は、あそびの中に。
園庭を
デザインする。
CASE 1 いいじまひがしこども園 様 神奈川県横浜市

自然体験を通じた学びと体づくりを
安全性にも配慮された園庭で
いいじまひがしこども園は、住宅地に農地も点在する横浜市郊外にある認定こども園。園所有の小山や畑が隣接し、芋掘りやみかん狩り、田植えやタケノコ掘りなど、様々な自然体験を保育に取り入れています。
リニューアルした園庭には、立体的かつ複合的な遊び要素をもつ築山や木製遊具の「キノウェ」、ガチャポンプと自然木を使用したじゃぶじゃぶ池や泥団子スペースなど、自然環境に近い多彩な遊び場を設置。安全に配慮された中で、園児たちが日々の遊びの中で体幹を鍛えたり、創意工夫を楽しんでいます。
園庭全体に遊びの要素を
多彩に導入したゾーニングを実現
園庭全体を一体感のあるゾーニング設計から遊具の設置まで、全てをジャクエツが担当。先生方と何度も綿密な打ち合わせを行い、冒険するような楽しさと安全性の両面に配慮した園庭が完成しました。
interview



園庭のリノベーションに至った経緯について聞かせてください。
園長▼
園舎の建替えに伴い、遊具の新規導入というのが主な経緯ですが、当園の保育方針の柱である自然体験を通じた保育活動を一層充実させたいと思い、園庭のリノベーションを行うことにしました。ジャクエツさんとは30年以上前に遊具を導入した縁があり、信頼できましたし、今回の提案がとても良かったため、お願いすることにしました。
川越▼
私は前任者から引継いでの担当でしたが、打ち合わせを重ねる中で園の保育への姿勢に多くの学びをいただきました。また、当社のかつての仕事が今に繋がったことを知り、お客様のために心を尽くす大切さを改めて強く感じました。
設計立案に際し強く希望された点は何でしたか。
園長▼
単なる遊具の設置ではなく、自然に親しみ、身体や社会性を育む場であることを重視し、とくに起伏のある遊び空間や、従来の池を蘇らせる、田んぼはそのまま使用したい等の要望を出しました。
中塚▼
ご要望を受けて思ったのが、平面ではなく、立体的な遊びで全身を使う園庭にするという考え方でした。駆け上がったり、寝転んだり、滑り降りたりできる築山には、クッション性と耐久性を備えた工夫も行いました。
また、子ども同士で自然的にルールを決めたり、他者をいたわったり、思ったことを話し合ったりするコミュニケーションを生む遊び場となることにも留意しました。
提案や施工に対してどのような印象を持たれましたか。
園長▼
当園の先生から「築山の死角になる部分がないように」「目の離した隙にビオトープに落ちないように」といった声が出た際にも、設計変更をしっかり考えて丁寧に対応してくれました。
中塚▼
教育現場の声はとても大切で、すぐに設計変更を行いました。死角については、築山やヒューム管の向きを調整し、ビオトープのデッキには柵を設けました。デッキや柵などの材料には安全性の高い耐久性を高めた天然木を用いています。
完成した園庭にどのような感想を持たれましたか。
園長▼
しっかりと良い提案をしてくれて、施工中は足しげく通ってくれました。安全性も深く考慮されており、要望以上のものが出来上がりました。完成した園庭は、園児はもちろんのこと保護者からもたいへん喜ばれています。
川越▼
完成後、子どもたちの遊ぶ様子を見て本当に感動しました。
中塚▼
園児がここで心と体を育み、生涯にわたる原風景となればと思います。その意味でもこちらの大きな事業に携わり、仕事の醍醐味を感じさせていただきました。ありがとうございました。



人工芝を用いた築山には、ヒューム管も設置。滑り降りたり、駆け上ったり、トンネルを潜ったりと自由な遊びの中で体幹を鍛え、バランス感覚も養います。またFRP製の滑り台は木調に仕上げているため自然に馴染みます。

燻出しをイメージした二重屋根が特徴で、中にはかわいいデッキや梯子がついたお家です。かくれんぼをしたり、ごっこ遊びをしたり、子どもたちの秘密基地となり、好奇心を育みます。

スイングするボールにまたがって滑走するロープウェイは子どもたちに大人気。順番にスリルのある空中散歩を楽しみながら、社会性や身体のバランス感覚を育みます。

14種類の遊び機能を備え、木の上の家まで梯子やネットを使って登ったり、テーブルでクラフトをつくったり、様々な遊びから、身体的発達や社会性、知的好奇心を育みます。また、園のシンボル的な存在にもなっています。

池にはメダカなど数種類の魚を放流し、池の水を循環させることで水質を維持しています。中央にはカメ島をつくり、池の周囲にはデッキと、安全柵を設けています。デッキの素材には、熱さを感じにくく、ささくれや腐朽などがないバームデッキを使用しています。


園児がガチャポンプで水を汲み上げると、自然木を使った池から、田んぼやどろんこ砂場へと水が流れていきます。足を浸したり、泥団子をつくったりして、水や土に触れる遊びから五感を研ぎ澄まします。
information

学校法人須藤学園
いいじまひがしこども園
所在地:神奈川県横浜市栄区飯島町2158
定員:267名(0歳〜5歳児)
開設:昭和51年4月
施工面積:579.8㎡
2022年11月発行
発行:株式会社ジャクエツ
J2112-0700-27600



